27日の日記です。
テレビで朝からNHKの番組を見てた母が
「杉良太郎が、笹子峠にある『矢立の杉』を見て作った曲を歌ってた!
本人がその杉の絵も描いてて、すごかった。その杉の木を見てみたい」 ・・・と言い出しました。
(注:母は特に杉サマのファンではありません) (^-^;)
『矢立の杉』というのは、その昔、武田の兵士が出陣の際に この杉に矢を射立てて戦勝を祈願したと言われていて
古書に記されたり、北斎や広重(二代目)などの絵にも描かれている 樹齢1000年を超えてるらしい杉の大木です。
県の天然記念物に指定されています。
隣の市の山の中にあるということだけは知ってましたが 実際に見たことはありませんでした。
いい機会だと思い、ネットで道順を調べてみると意外に近そう。 早速、母と一緒に出かけてきました。
車で40分。甲州街道からわき道に入り、ろくに対向車もなく 人も歩いていない山道をくねくねとしばらく走り、たどり着きました。 すると、ほかにもテレビを見て八王子から来たという人が!
まだ放送から2時間と経ってなかったのにテレビの威力ってすごい…
舗装された道路から、土の道へ入って2分
杉の木立の中に、1本だけ異様に大きな木が・・・
近付くにつれて迫力を増します
目の前で見ると圧倒されて言葉を失います
折れた枝々がここで千年生きてきた証…
周囲の杉と…『格』が違います
苔むした幹が生きることそのものを語っているようです
中は空洞になってますが、しっかり生きてます
内部は炭化していて、見上げると天の光…
大木の中から外の景色を見る経験など初めてでした
苔の部分から別の木の芽が・・・鳥の残した忘れ物だったのでしょうか
緩やかに朽ちていく部分も含めての命
1枚に収まりきらないのでつなげてみました
幹は21メートルちょっとのところで折れてます。 鳥の声がすごく近くに聞こえて、さらにすぐそばに川があるので
せせらぎの音も聞こえ、杉の木はものすごい迫力なのに
そばにいると、なんともいえず安らげる空気の中にいられました。 コンデジしか持っていかなかったのを、行ってから後悔。
デジ一眼で撮るべきだったなぁぁぁ。
天気もよかったし、ここのところ風邪気味でちょっと元気のなかった母が
すごく喜んでくれて、みるみる元気になっていくのを見たら
この杉の木のパワーを受け取ったんじゃないかと思えたほどでした。 帰宅して、撮ってきた写真を自宅用プリンターでプリントしてアルバム作ったら
繰り返し繰り返し見て「見にいけてよかった〜!」って言ってるし。
軽い気持ちで行ったんだけど、行って本当によかったと思いました。
私も久しぶりにリフレッシュできたし(*^-^*)
矢立の杉、ありがとう。
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